渦男のジャズ道場

八王子の音楽教室ミュージックサロンア・ミューズのサックス講師 網 渦男のブログです。 サックスに関すること、ジャズに関することなどをまとめております。(旧さきこら)

今日、レッスンの際にテナーサックスの生徒さんに
Autumn Leavesのソロを作るように課題を出しました。

私の書いた教本に則り、
私が指定した『コマンド』に従って
ソロを書くようにと言ったら、

彼はFMaj7のコード上で
【Chord Down】というコマンドに対して
『ファミドラ』という下降形を書こうとして誤って
『ファレシソ』とG7の構成音を書いてしまいました。

彼は『あ、間違えました!』と気がついたのですが、
私は『間違えではないよ、アッパーストラクチャーだよ。』
と言って
Somethin' Elseのマイルスのソロ聴かせながら、
マイルスのプレイを分析し、説明しました。

『G7上にCのトライアドをプレイするとこう響くのだ』
という事を感覚的に理解して欲しかったのです。

そこで彼は言いました。
『どうしてマイルスはG7でドミソを吹いたんですか?』

私はマイルスの意図はわからんが…と前置きしつつ

『とんかつがすごく好きな人がカツカレーを作ったら
カツがデカくてカレーソースのカツライス的になるでしょ?』

と苦し紛れに答えたら
『あー、なるほど!そーゆー事ですか!』
と腑に落ちたようであった。

カツとカレーはダイアトニックな関係なのだ。






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昨日の記事のその後の話を書いておこうと思います。

2002年の東京ジャズで叶わなかった
マイケルとの出会いはその年の秋の
『富士通コンコードジャズフェスティバル』
で新たな展開を向かえることになる。

リガチャー製作者のK氏から私に
マイケルから
「今度はオットーリンクのラバー用のリガチャーを選定して欲しい」
と連絡が入ったのでまたお願いしていいか?
と申し出があった。

私的にはまず
『マイケルがラバーのマウスピースを使うのか!』
というショックがあった。
彼のマウスピースはトレードマークとも言えるほど有名な
『メタル製のデイヴ・ガーデラ』だったからだ。
聞けばレコーディングではたまに使う事があるらしい。

私は当時のマイケルのアルバムの方向性から
『彼はコルトレーン的なサウンドを求めている』
と判断し、前回同様、3つのタイプのリガチャーをオススメした。

今回は直接会いたいと思い、K氏に
『私が直接説明したい』とお願いし、
『それでは予定が決まったら連絡する』
という事になり、私は連絡を待っていた。

何の連絡もないまま、
富士通コンコードジャズフェスティバルは終った。
私は仕事で会場にいけなかったが、
程なくしてK氏から
『シトウくんが1番に勧めたヤツ、マイケルは気に入って買っていったよ。』
と事後報告があった。

私が直接マイケルと会えるはずのチャンスは
マイケルとK氏との対談と言う形になって
後に某雑誌で目にすることになった。

そこにはそのリガチャーを褒めちぎるマイケルと
私が設計したストラップをマイケルにプレゼントするK氏の
写真が大きく掲載されていた(笑)。

ともかくもマイケルは私の選定したリガチャーを
2度も気に入ってくれたのだ。

ジャズを始めたと同時に、
憧れたマイケルは
私の大学時代の最大のモチベーションであった。

このリガチャーのおかげで
それに対するお礼が
出来たような気がするのだ。

ありがとう、ブルズアイ。
あ、言っちゃった!(笑)





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今日はジャズテナーのイノベイターである
マイケル・ブレッカーの命日である。

現代、ジャズテナーを志す者で
彼の影響を受けていないと言う人は
ほとんどいないであろう。
私も世代的にはフュージョンど真ん中世代より
少し後の世代だが、
ちょうど大学時代にブレッカーブラザーズが
再結成したというタイミングであったから
当然、ガチンコのマイケル信奉者である。

サークルに入って間もなく、
サキコロよりもマイルスよりも先に、
先輩に『Steps Ahead』のLive In Tokyoのビデオを
無理やり見せられ、すっかり洗脳されたクチだ。

それからFのブルースをやるよりも先に
Straphangin'のソロをコピーし、
出るはずも無いフラジオ(高音域)や
ワケのわからない替え指ばかり練習しするという
アホ丸出しの1年間の過ごしたのは
今となっては甘酸っぱい思い出だ。

思えば、彼の難易度の高いフィンガリングや
奥深い理論に裏打ちされたインプロヴィゼイションの
表面だけをなぞって悦に入るというのが
私の大学4年間だったように思う。

それほど彼の存在は大きかったのだ。
彼は私のアイドルであり、ヒーローであった。

大学を卒業し、紆余曲折を経て、
幸運にもサックス講師の仕事を始め、
独立し、今の教室が軌道に乗り始めた頃、
私の人生にとってスペシャルな事が起こった。

独立以前、2001年くらいだったか、
今では有名となったとある
リガチャー(留め金)製作者と
私は商品の試作を重ねていた。
その方はサックス奏者ではないので
私や私の師匠の意見を聞きながら
商品開発をしていたのである。

今だから言えるが、私の生徒さんは
『絶好のモニター』であった。
なぜなら、プロはどんなセッティングでもある程度
コントロールして吹いてしまう。
アマチュアほど道具の少しの違いで
出来る出来ないの違いが大きいからだ。

そんな事でそのリガチャーは
『アマチュアでも手軽に音色が変わり吹奏感が変わる』
という事で飛ぶように売れたのだ。

サックスと言う楽器はネジ1本で大きく変わる。
そのパーツのサイズや素材、メッキの種類を
私と私の師匠は幾度もテストを重ね、
様々なラインナップを開発するのに尽力した。
私はホームセンターで部品を買い漁ったり、
時には図面すら書いたのだ(笑)

そんなこんなで出来たこのリガチャーを
あのマイケルが来日中に試したいというオファーがあった。

製作者のK氏は私に選定を依頼した。
私は第1~3まで3種類のオススメのタイプを選び、
それぞれ英訳のコメントをつけてK氏に託した。
1番のオススメはその時、在庫がなかった為、
私が使っていたモノをそのまま渡した。

結果は予想通り私が1番に勧めたものを
マイケルは選んびそのまま帰国した。
つまり、マイケルはその後、
私の『お下がり』を使ったことになるのだ。(超自慢!!!!)

話はそこで終らない。
2002年の夏、私の携帯に知らない番号から
着信が入る。

『シトウさんですか?
私はマイケル・ブレッカーのコーディネイターだが
マイケルさんが貴方に会いたいといっているので
東京ジャズに来て欲しい、なんなら招待するので』

私は丁度、東京ジャズ(第1回)のチケットを買っていたので

『もちろん行きますが、どうすればよいですか?』

と聞くと

『公演が終ったらまた電話するので待っていて欲しい』

と言われた。

先般のリガチャーの推薦状に
私は名前と携帯番号を書いておいたのだ。

私は胸躍る気持ちで私の生徒と東京ジャズに行った。
この日のステージはスペシャルで
ハンコック、ショーター、マイケルというラインアップである。
公演を聴くだけでも卒倒モノなのに、
その後マイケルと会ったら、
私は死んでしまうのではないかとさえ思った。

公演が終わり、聴衆がぞろぞろと帰途へ着くスタジアムの片隅で、
私は生徒さんとひたすら待った。

もう、終電が危うくなる頃、
私の携帯が鳴った。
『すみません、今日はウェインさんの誕生日で、ホテルでパーティーが行われるため、
マイケルさんはそちらに出席しなければならず今日かお会いできなくなりました』

私はウェイン・ショーターの誕生日を生涯味忘れないであろう。





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どうも、皆様、あけましておめでとうございます。amiuzuoです。
今回は、私が教則本で提案している『コマンド式フレーズ生成法』
について解説していきたいと思います。

この『コマンド』と言うのは『アドリブの際に脳が出す指令』
と思って頂ければよろしいかと思います。

そもそも、なぜコマンドという方法を考えたか?という経緯ですが、
ちまたで見かけるジャズのアドリブ教本、教則本は大抵、
その曲のコードやそのアベイラブルスケールに関しての解説があって、
その後、すぐに『参考アドリブ』なるものが載ってたりしますよね?

でも読者としては、
そこで急に出来上がったフレーズを提示されても
困ってしまうワケですよね?

理論(アベイラブルスケール)→ジャジーなフレーズに至る『過程』が
本当は一番知りたいところなのだと思いますけれども、
そこが『はしょっている』ものが多いんですね。

仕方なくその『参考アドリブなるもの』を一生懸命覚えて
いざ、セッションへ。

そしたら自分の前にソロをとった人が、
自分がせっかく覚えた教本のフレーズと全く同じフレーズを先に演奏してしまった!
なんてありそうでない事が実はあるんですね(これ実話です)。
その教本、よほど売れてるんですね(笑)うらやましいですねー。

まあ、そんな事から
『初心者でも自力でアドリブができるようになりたい』という
強いリクエストにお答えする形で考えたのがこの『コマンド式』です。


この『コマンド式』を用いる事で、
『初心者にはアドリブなんかできないんじゃないか?』という壁を破る
手助けになればと思っております。

そもそもアドリブは『瞬間的な作曲』と言えます。
ただし、作曲より実は簡単です。
それは『コード進行が既に想定してあるから』ですよね。
普通、作曲と言うとメロディー、ハーモニー、リズムという音楽の三大要素を
全て作り上げなければなりません。

しかし、ジャズにおけるインプロヴィゼーション、アドリブは
そのうちのメロディラインだけでよいわけです。
たまにリハーモナイズという作業もしますが、
初心者であればメロディを作るだけで充分です。

ですから既に想定してあるコード(ハーモニー)を参考に
その曲に合った、または自分が表現したいものを旋律にしていけばよいわけですね。
つまり瞬間的なメロディメイクです。

コードやスケール等の理論を学べば
そのコードにどんな音が使えるか?適しているか?
がわかるようになります。
これで『最初の壁』はやぶれました。

次に直面する壁は
『その音で何を表現するか?』です。

大抵の教本はここを『はしょり』ます。
コードやアベイラブルスケールの解説をした後に
いきなり『参考アドリブ』なるものが紹介されます。
もしくは『フレーズ集』なるものを暗記せよ。です。

読者としてはそのアベイラブルスケールから完成したフレーズにたどり着く
『過程』が知りたいわけですよね?

でもそれが教本には書いていない(笑)
だから結局『参考アドリブ』や『フレーズ集』を覚えて手癖にし、
プレイするしかないのです。

これは作曲ではなく、フレーズの暗記です。
指の運動記憶の定着と再現です。

勿論、それは必要かもしれません。
英会話と同じで、よく使う表現なら覚えてしまった方が便利かも知れません。

でも実際には
"How are you today?"
"I’m fine, thank you. And you?"
のように例文通りに会話が進むとは限りません。

"What's up, man?"
の場合もあるわけです。

ですからアドリブも自分の言葉でコミュニケーションし、
自分の表現したいものを表現できれば、それこそ自由です。

最初は英会話でいうブロークンイングリッシュでもいいのです。
単語を覚え、伝えたい事を表現しましょう。

この『単語』単位でフレーズを生成していくのが『コマンド式』です。

音楽では単語の最小単位はスケールやコード(アルペジオ)です。
スケールで考えれば7つのモードがあります。
コードはメジャーやマイナー、7thやテンションを含めれば沢山あります。
それらの持つ意味や印象を理解し、使ってみましょう。

今までアドリブでG7ではソシレファと反射的にプレイした人は
本当にソシレファがプレイしたかったのでしょうか?
単にコードを読みそれをプレイしていませんでしたか?
それは自己表現でなく反射、反応です。

一般社会のコミュニケーションで言えば、
情報をそのままオウム返しのように伝えてるだけで
アナウンサーのようなものです。

ジャーナリズムでは有りません。ただの媒体です。
ジャズはアートですから自己表現をしましょう。

たとえ簡単なコードしかプレイできなくても反射、反応でなく、
メッセージを込めて音を選びましょう。
マイルスはG7でドミソとプレイしました。
そういうメッセージが自己表現でありアートだと思うのです。

長くなってしまったので具体的なコマンドの使い方については
次回に詳細に述べたいと思います。








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今日は久々に純粋に音楽的(?)なレッスンをしました。
そんな事を書くと
『それじゃ、普段音楽的なレッスンはしていないのか!』
とツッコマれるかも知れません(笑)。

なので説明いたします。
大抵のレッスンは楽譜があって、
それを演奏できるようになる『トレーニング』の部分がメインです。
そしてその完成度が上がってくると、
『できた!』みたいになってくるわけです。

本当はその時点では音楽の『前提』が整っただけなのですけれど、
そこで皆さん『OK』としたがるのです。

それはとてもよ~く解ります。

難しいフレーズを何度も繰り返して
やっと出来るようになったら
とっとと次に進みたいですよね(笑)。

でもプレイ出来るか?出来ないか?は『音楽』でなく、
その前提の作業、タスクなんですよね。本当は。

『どのようにプレイするか?』が本当は音楽なのです。


俳優さんが台本を覚えてくるのは演技ではないですよね?
準備です。

どのようにセリフを表現するか?
がアートなのです。

今日のレッスンは
たったの9音のフレーズを何度も何度もやりました。

音は全部で9個ですから、
そのそれぞれをどのようなニュアンスで
プレイするか?のパターンは限りなく有ります。

その中で
『オリジナル音源』はどのようにプレイしているか?

自分はどのようなパターンなら表現可能か?
を色々試していくわけです。

その中でたくさんの発見があります。
ニュアンスなんて無数にあります。
それぞれの音を
タンギングの有無。
ピッチの上下。
音色の変化。
テンポの変化
音価の伸縮。
音量の大小。
などを変えて演奏してみるのです。
9音それぞれシミュレーションする訳です。
正解なんてありません。
人生と同じ。
その時の自分のベストを模索します。

クラシックなんてこんな作業ばかりですよね?
ジャズでも勿論大事なのです。

ジャズは即興しながらこれをやるのですから大変です。
神業です(笑)。

ア・ミューズのセッションなどでも
アドリブがスラスラと出来る人も増えてきました。
嬉しい事です。

でも次のステップ、
つまりどのようにプレイするか?
というクオリティにこだわって、
様々な奏法、技術を知り、身に付ける事も大事です。

ジャズマンの音源を聴くときも
『どんな音をプレイしたか?』
という事の次は
『どのようにプレイしているか?』に
フォーカスしてみましょう。

プロとアマチュア、A級とB級(と言われる人)
はそこが違うのかもそれませんね。
そのステップに行きたい人は…

お待ちしております(笑)
次<のステップに進む






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今年の4月30日に今、
世界中が注目しているパリであるイベントが開催された。
ユネスコ主催の「International Jazz Day Global Concert 2015」である。

下に貼り付けた動画は2時間弱の長いものだが、
時間のある方は見て欲しい。
中でも圧巻なのは1時間27分くらいからの
ハービー・ハンコックのスピーチ以降である。

彼はユネスコのアンバサダーでもあり、
このイベントの総合プロデューサーでもある。

そのスピーチの内容は今現在、
この世界情勢において非常に示唆に富むものである。

彼の主張は理想論であるかもしれない。
しかしそんな批判は彼は百も承知である。
なぜならこの後に演奏される曲は「Imagine」だ。

彼は一貫して行動してきた。

「Possibilities~可能性~」

「Actual Proof~実証~」

そして

「Imagine Project」

ジョン・レノンがこの世を去り、35年が経とうとしている。
彼の理想はマイケル・ジャクソンに受け継がれたが、
マイケルもまた志半ばで天国に行ってしまった。

時代は益々ジョンやマイケルが命がけで警告していた方向へと向かっている。
彼らが叫び続けてきたように、だませれてはいけない。
聡明であらねばならない。そして行動し続けなければならない。

ハービーは行動の人である。
ジョンレノンと同い年、御年75歳であるが、
今尚、ジャズの、音楽の最先端、最前線を突っ走っている。

ハービーのスピーチの後、
ダフェール・ユーセフのウードによる独唱から
「Imagine」は始まる。

このコンサートの最も厳粛で感動的な瞬間だ。

ジョンやマイケル、ハービーに対するニヒリズムは
ダフェールの聖なる声によって一瞬で蒸発してしまう。

そして共演するミュージシャンに、観客に、
希望と勇気と何か共通の使命のようなものがシェアされていく。

イスラム教徒であるダフェールは今、何を思っているだろう。

世界中の名だたるミュージシャンと共演し、
忘れえぬ時を分かち合った地、フランスで
今、真逆の事が起きている。

音楽は戦争や陰謀に勝利できるのだろうか?
世界はひとつになれるのだろうか?

International Jazz Day 2015 - All-Star Global Concert Live from Paris


Imagine there’s no Heaven
It’s easy if you try
No Hell below us
Above us only sky
Imagine all the people
Living for today…

Imagine there’s no countries
It isn’t hard to do
Nothing to kill or die for
And no religion too
Imagine all the people
Living life in peace

You may say I’m a dreamer
But I’m not the only one
I hope someday you’ll join us
And the world will be as one

Imagine no possessions
I wonder if you can
No need for greed or hunger
A brotherhood of man
Imagine all the people
Sharing all the world

You may say I’m a dreamer
But I’m not the only one
I hope someday you’ll join us
And the world will live as one
















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直観力とは一般的に感覚的な判断、認識を意味しますが、
あまりに括りがデカイので
ここでは『インプロヴィゼイションの際の』と限定的に考えると

『今までの知識、経験から判断するが、
ミクロな視点からでなく、マクロにざっくりと瞬間的に判断する。』

と言う意味合いで述べることにします。

もう少し脳科学的に言うと

『左脳的(シリアル思考)でなく右脳的(ゲシュタルト的認識)に判断する。』

と言えるかもしれません。

さて、『感覚的』と言う言葉を使いましたが、
私は今までジャズのアドリブの際に
『ほぼ感覚的に』プレイしておりました。

勿論、若干の理論は持ち合わせていたので
全くデタラメではなかったとは思いますが(笑)
今の自分からみれば若い頃の私のプレイは

『オメーそれデタラメにも程があるぞ!』

とツッコミを入れたくなるようなプレイも多々あったと思います。

もしもタイムマシンがあったら自分に説教をしに行きたいくらいです(笑)。

若気の至りとは恐ろしいもので当時はそれで平気な顔をしておりました。
(関係各位にこの場を借りてお詫び申し上げます!)
若気の至り→https://www.youtube.com/watch?v=eFGXpFOCyDM


ところが2011年に脳卒中になり、『右脳』の一部を損傷し、
記憶障害、言語障害、左半身の麻痺という後遺症を患ってからは
いわゆる『手癖』によるプレイが出来なくなってしまいました。

学生時代から蓄積したロリンズやデクスター、コルトレーン、ゲッツ、
ブレッカーなどの数々のジャズマンのフレーズがプレイできなくなったのです。
頭の中にはありますがそれが筋肉に伝わらないのです。
運動記憶の遮断もしくは欠落です。

また単純なスケールやコードでさえ、
以前のようにスムーズにプレイできなくなってしまった為、
それらの断片を瞬間的に組み立てて、
抽象的なフレーズを作るという事が出来なくなりました。

ちょっと解りづらいと思いますので具体的に説明すると
『C7に対してC#dimの構成音で竜みたいにウネウネしながら上昇するぞ』
ってな事が出来なくなったという事です。(伝わるかな?)

これらは『竜みたいに』というくらいですから、
右脳の抽象フォルダに格納されていたのでしょう。

これを『ディミニッシュの転回形にからなる上昇形フレーズ』と名付けて
左脳の理系フォルダに入れておけばよかったのかもしれません(笑)

話を戻します。
『感覚的にプレイする』と言うのはこのような断片を総合的、
包括的に認識して再統合する作業です。
出来なくなってわかりましたが、
このような作業は右脳で行われているようです。

今、私はこのようなプレイを復活させるために、
左脳に名前の変更をして再格納する作業をしています。
リカバーできるかはわかりませんが(笑)。

右脳に問題の無い皆様は右脳に抽象的な名前をつけて保存してください。
なぜならプレイ中はおそらく
感覚的、抽象的思考をしていると考えられますから
右脳に主導権を握らせましょう。

直感的にプレイしたければ
『指の記憶』や『フレーズ集の何ページ何段目』という
記憶をたどらずに右脳に任せるのです。

勿論、右脳に格納されているモチーフの再現自体は
日頃の基礎練習の運動記憶から来る再現となりますので
基礎練習は大事なのです。

一流シェフもジャガイモの皮むきや玉葱のみじん切りの修行はしているのです。
プレイに直結しない練習は無駄で自己満足なだけです。

12スケール20回やったぞ!と回数や費やした時間に満足せずに、
どんなコードが来ても瞬時に
スケールを対応させるスキルを身に付けてください。

それらのモチーフを直観力、
言い換えれば右脳のゲシュタルトで再構成して
フレーズを紡ぎましょう。

このトレーニングは楽器が無くても頭の中で可能です。
私は受講生に曲のコードが書かれた白紙の五線紙を渡します。
そして音符でなく、蛍光ペンなどで線や図形を書かせます。
上り坂、下り坂、ジグザグや渦巻きなどです。
それがアドリブの『青写真』『発注書』となります。
そのオーダーに基づいてモチーフをフレーズ化するのです。
緩やかな傾斜ならスケール、急な傾斜ならコードとなります。
そのように『何を表現したいか?』が決まっていれば戸惑う事は無いのです。
このトレーニングは右脳を使います。
音を視覚化するのです。

普段から、直感、右脳を鍛えるとこの作業のクオリティは上がります。

私は右脳のパフォーマンスを上げるのに心がけている事は以下のような事です。

直感が冴える条件。
1、リラックスする。
2、潜在意識(無意識)を信じ、優先する。
3、未知を恐れない。
4、執着せず、欲張らない。
5、多様な価値観(オープンマインド)を持つ。

…何か仏教の修行みたいですね(笑)

そしてこれら↓は日常で出来るちょっとした事です。
1、いつもと違う選択(冒険)をする。
2、アホな事に夢中になってみる。
3、自己肯定する(俺サイコー)。
4、常にアウトプットする。
5、あえて脱線してみる。

…こちらは何か関わると面倒くさそうな人みたいですね(笑)

あ、そうそう、最後に脱線します。(笑)
前回の投稿とかぶるのですが、
先日、あの伝説的番組『ヨルタモリ』が終了し、
新番組『ウタフクヤマ』が始まりました。
ヨルタモリ39回目のゲストで出演した福山雅治とリリーフランキーを
メインMCに据えての音楽&トーク番組です。

この回は宮沢りえがいなかったので製作側としては、
10月からの『ウタフクヤマ』の様子を見たかった回だったのかもしれません。

どんな感じか見てみました。
日本の女性の大半を締める福山雅治ファンの方は
素の福山氏が語り、歌うこの番組を見て満足した事でしょう。

しかし私はあまり面白くありませんでした。
台本や展開が見えてしまって、脱線も無く、
トークも全く持ってつまらなかったのです。

まあ、30年以上にわたって『いいとも』のMCを勤めてきた
タモさんと歌手で俳優の福山氏を比べるのは酷ですが。
私は『ウタフクヤマ』を見ていて
ほとんど右脳が刺激されなかったのです。
淡々と理路整然として。
福山氏がマジメだからでしょうか?

ポップスのホーンセクションの譜面をプレイしているみたいで
刺激が少なかったのです。
脱線やナンセンス、シュールやワルノリも無し。
何もハプニングしないうちに終了してしまいました。

福山雅治は私の中ではジャズな人ではなかったのです。






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かなり久しぶりの投稿となってしまった(笑)。

実は子供が産まれたり、教室のリニューアルがあったり、
教則本の製作にかなり手間取っていた為である。
いざ完成したと持っても訂正や本文の追加、付録の追加などが
予想以上に多くなってしまった。
値上げしたいくらいである(笑)。

また、タイトルを決めるのにも
あーでもないこーでもないとずいぶん悩んだ。

検索しやすいタイトルにすべきか?とか、
購買意欲をそそるタイトルにすべきか?とか、
売れてるノウハウ本のタイトルをパクろうかな?とか(笑)。

熟考の末、やはり嘘偽りの無い(当たり前だが)言葉にしようと思い、
『ジャズ道場』というタイトルに決まった。

実際、ジャズのマスターには
難解な理論の学習や演奏技術の地道な鍛錬は必要であり、
お手軽に自分の望む結果を得られる事などまず有り得ないからだ。
そんな意味をこめて『ジャズ道場』と体育会系的にしてみたのだ。
(実は私は小学生から中学まで柔道をやっていた)

『ジャズ道場』と言うからには『柔道』や『剣道』のように
『ジャズ道』と言う『道』があたかも存在しているのが前提となっているのだが
果たして『ジャズ道』とはどんな『道』であろうか?
古今東西のジャズメンはこの道の探求に
その生涯を費やしているといっても過言ではない。

『ジャズとは何か?』という定義は、それこそ今まで数多くの批評家や評論家、
ジャズミュージシャン自身がしてきているだろう。

なのでここでは『私が思うジャズ』というス〇ィングジャー〇ル誌に寄稿される
ありきたりなエッセイのタイトルのような視点から書いてみようと思う。

私の尊敬してやまないミュージシャンの一人に
森田一義(通称タモリ)という方がいる。
氏はその伝説となるであろう『ヨルタモリ』という番組において

『ジャズというジャンルはない。ジャズな人がいるだけだ。』

という名言を残している。

なるほど。かのマイルズもジャズとカテゴライズされるのを嫌った。
ではジャズな人とはいかなる人か?
番組の中で同氏は『スウィングしている人』と言っている。
ラーメン屋のオヤジでもスウィングしてればジャズなのだと。

ここで

『ラーメン屋のオヤジはインプロヴィゼイションをするのか?』

という疑問が発生する。

確かに、ラーメン屋のオヤジに
『ふわとろ卵のオムライスを作ってくれ』と頼めば、
そこそこのクオリティのものを作ってくれるかもしれない。

なぜならラーメンを作る所作が人を魅了するほどスウィングしているくらい
充分なキャリアとセンスを持っていると推測されるからだ。
おそらくはその『まかない』も旨いであろう。

しかしどうであろう?
森田氏にとってジャズな人とはインプロヴィゼイションの有無でなく、
自分のスタイルを持ち、それを自らも楽しみ、
周りの人をも魅了する人という意味ではなかろうか?
森田氏はこうも言っている。

『ジャズな人って言うのは向上心の無い人のことなんだよね。』

つまり目標を設定し、それに向かって努力をする人でなく、
それが好きで好きでたまらなくて、それに没頭して
結果、卓越したスキルを身につけ、人々を魅了する人という事であろうか。

そう考えると私が常々思っているジャズ道というイメージと
しっくり重なるのではないかと共感したので
以下に『私が思うジャズ』な人のポイント、条件を上げていこうと思う。

1、無条件にカッコイイ。
  無条件にというのはそれが音楽理論的にOKかNGかとか
easyか高尚かは関係なくという意味合いだ。
  たとえばデズモンドの『プフゥ~。』ゲッツの『バホッ!』、
  ショーターの『ピギャー!!』もロリンズの『ドッドドドー!』も
  理論はともかくカッコイイのだ。

2、他の追随を許さない。
  たとえ同じようなスタイルの人が他にいたとしても
  レベルがダントツでぶっちぎりという意味。
  松崎しげる氏などは『声量がハンパ無い色黒な人』という
  複合ジャンルにおいては他の追随を許さない域に達している。

3、印籠を持っている。
  水戸黄門の印籠のように鉄板ネタを持っているという意味。
  ナイツの漫才の『ヤホー』、ダンディ坂野の『ゲッツ!』のようなに、
  鮮度も関係なく安定しており、そのネタ(フレーズ)とその人が
  すでにイコールと言えるほど認知され、且つ求められている人。
  いわゆる『パーカーフレーズ』、『ブレッカーフレーズ』見たいなもの。

4、リスキーである。
  たとえば江頭2:50氏のように先が読めず、
  破綻すら内に秘めた緊張感に満ちている人。
  先のダンディ坂野氏らとは真逆のテイストの人である。
  60年代のロリンズや晩年のコルトレーンのような人。

5、独自の世界観を持っている。
  上記の全てに当てはまるかもしれないが、
  その存在自体がワンアンドオンリーで、
  何をやっても成立してしまうくらいのエネルギー、
  プレゼンスを持っているマイルスや現在のショーターのような状態。

以上、あくまで私個人の考えるジャズな人の条件であるが、
こんなことをあげつらうと
『素人にこんな条件満たせるか!』
とのご意見も有るかと思う。
『ジャズ道場』を購入し学んだ所で、
こんなに敷居の高いところに達するわけが無い。
と諦めてしまうかもしれない。

確かに、多くのジャズマンは
演奏技術や感性を長年、研ぎ澄ました結果、
このような境地に達するのであろう。

が、しかし、アマチュアであっても、高い演奏技術が無くても、
独自の視点、アプローチによって
インプロヴィゼイションをする事は可能である。
全ての人がマイルスやショーター、コルトレーンの様に
複雑化と高度な技術→抽象的でシンプルな表現。
という過程を経なくても良いと思うのだ。
ピカソでなくジミー大西もありなのだ。

ジャズとは個人の内面を吐露する音楽だ。
先人の言葉を学ぶ事は大事であるが、
先人の言葉を全て覚えなくても良いのだ。
ハンコックの言葉を借りれば、

『脳の記憶を司る部分に手術を施し、または筋肉の記憶を遮断し、
脳の働きより直感を優先させること』

である。
であるならば、アマチュアジャズマンが為すべき事は自明である。
『直感(観)力を磨け』だ。

次回はその『直感(観)力』を磨くためには
何をすべきかについて書きたいと思う。





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前回(2012年)に続いて今回も
大野俊三氏の日本公演のお手伝いをさせて頂く事となった。

思えば前回の公演は私自身が左半身不随の状態であった。
使える右手で原付を運転し、自作のチラシを
八王子市内にポスティングしまくった。

当初はある団体の理解と協力が得られるかと
若干の期待をしていたが、
ある些細な勘違いから、
その団体からは協力どころか
『不買運動』を起こされ、
プロモートは前途多難が予想された。

本来はその団体の方が喜んでいただけるのではないか?
との思いで八王子公演を決めたのだが、
残念な結果になってしまった。

なので私は、一般の方々に宣伝しまくるしかなかった。
とは言っても八王子全戸を廻ることなど不可能である。
特にあの時は急遽決まった追加公演であり、
私一人では時間的にも物理的にも限界があった。

そこで私はこう考えた。

『どんな人に俊三さんの演奏を聴いて頂きたいか?』

私はある先達の言葉を思い出した。

弟子に、世界平和とはどのような状況をいうのか?
と質問されたその先達は

『普通のご婦人たちが井戸端会議で芸術について語りあうこと』

と答えたという。

私は決めた。
大野俊三という人を知らない人に向けて宣伝をして行こう。
どうせ時間はない。この興行で収入は得られないかもしれない。
ならば『何が大事か』フォーカスしてそこに集中しよう!

私は『儲け』ではなく『意義』を選択した。
結果はこちら→http://a-muse.seesaa.net/article/273876099.html
に書いた通り大成功だったのだが
『儲け』は無かった(笑)。

さて、前置きはこのくらいにして
前回の公演終了後、ロビーにて
埼玉から呼んだ私の母親を大野氏に紹介させて頂いた。

感動で涙ぐむ母に大野氏から
『息子さんの体が復活したら今度は是非息子さんと共演しましょう!』
と言葉をかけて頂いた。

私は失礼ながら老婦人を気にかけた俊三さんなりの
単なる『リップサービス』だろうと受け止めた。

なぜなら当時の私は左手は麻痺、呼吸障害もあり、
とてもサックスなど演奏できる体ではなかったからだ。
しかもリハビリに通うお金の余裕もなく、
プレイヤーとして復活する希望など完全に失せていたのだ。

だが、3年後の本年5月。
私はビッグバンドの一員として俊三さんとの共演を果たす。

私が諦めていた約束を
俊三さんが果たしてくれたのである。

さらに言えば私が初めて大野俊三という人を知ったのは
中学生の時であった。スーパーサウンズというバンドで来日し
サックスを買ったばかりの私は
憧れの眼差しでその演奏を見ていた。
『いつかこの人たちと一緒に演奏したい』
そんな風に思った記憶がある。
中学生の淡い夢であった。


人の運命とは不思議なものである。
何気ない出会いや
ささいな言葉の交流が
人生を大きく変えることもある。

それらはきっと小さな点のように見えるかもしれない。
その点をどう受け止め、他者と自身の為に
どうリンクさせ、運命という糸で紡いでいくのかが
人生の醍醐味であり、ドラマであるのかもしれない。
偉大な哲学者は言った。
『君よ、人生のドラマの主人公たれ!』
5.15も私にとっては小さな点かもしれない。
が、今度は私がこの点を他者との関係において
意義あるものに変えていきたいと思っている。

そう考えながら共演する曲のアレンジの
1音1音を紡いで行こうと思っている。
それでは皆さん、5/15の18:30、
八王子いちょうホールでお会いしましょう!
ライブ告知サイト→http://amiuzuo.wix.com/shunzoohnolive





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