どうも、皆様、あけましておめでとうございます。amiuzuoです。
今回は、私が教則本で提案している『コマンド式フレーズ生成法』
について解説していきたいと思います。

この『コマンド』と言うのは『アドリブの際に脳が出す指令』
と思って頂ければよろしいかと思います。

そもそも、なぜコマンドという方法を考えたか?という経緯ですが、
ちまたで見かけるジャズのアドリブ教本、教則本は大抵、
その曲のコードやそのアベイラブルスケールに関しての解説があって、
その後、すぐに『参考アドリブ』なるものが載ってたりしますよね?

でも読者としては、
そこで急に出来上がったフレーズを提示されても
困ってしまうワケですよね?

理論(アベイラブルスケール)→ジャジーなフレーズに至る『過程』が
本当は一番知りたいところなのだと思いますけれども、
そこが『はしょっている』ものが多いんですね。

仕方なくその『参考アドリブなるもの』を一生懸命覚えて
いざ、セッションへ。

そしたら自分の前にソロをとった人が、
自分がせっかく覚えた教本のフレーズと全く同じフレーズを先に演奏してしまった!
なんてありそうでない事が実はあるんですね(これ実話です)。
その教本、よほど売れてるんですね(笑)うらやましいですねー。

まあ、そんな事から
『初心者でも自力でアドリブができるようになりたい』という
強いリクエストにお答えする形で考えたのがこの『コマンド式』です。


この『コマンド式』を用いる事で、
『初心者にはアドリブなんかできないんじゃないか?』という壁を破る
手助けになればと思っております。

そもそもアドリブは『瞬間的な作曲』と言えます。
ただし、作曲より実は簡単です。
それは『コード進行が既に想定してあるから』ですよね。
普通、作曲と言うとメロディー、ハーモニー、リズムという音楽の三大要素を
全て作り上げなければなりません。

しかし、ジャズにおけるインプロヴィゼーション、アドリブは
そのうちのメロディラインだけでよいわけです。
たまにリハーモナイズという作業もしますが、
初心者であればメロディを作るだけで充分です。

ですから既に想定してあるコード(ハーモニー)を参考に
その曲に合った、または自分が表現したいものを旋律にしていけばよいわけですね。
つまり瞬間的なメロディメイクです。

コードやスケール等の理論を学べば
そのコードにどんな音が使えるか?適しているか?
がわかるようになります。
これで『最初の壁』はやぶれました。

次に直面する壁は
『その音で何を表現するか?』です。

大抵の教本はここを『はしょり』ます。
コードやアベイラブルスケールの解説をした後に
いきなり『参考アドリブ』なるものが紹介されます。
もしくは『フレーズ集』なるものを暗記せよ。です。

読者としてはそのアベイラブルスケールから完成したフレーズにたどり着く
『過程』が知りたいわけですよね?

でもそれが教本には書いていない(笑)
だから結局『参考アドリブ』や『フレーズ集』を覚えて手癖にし、
プレイするしかないのです。

これは作曲ではなく、フレーズの暗記です。
指の運動記憶の定着と再現です。

勿論、それは必要かもしれません。
英会話と同じで、よく使う表現なら覚えてしまった方が便利かも知れません。

でも実際には
"How are you today?"
"I’m fine, thank you. And you?"
のように例文通りに会話が進むとは限りません。

"What's up, man?"
の場合もあるわけです。

ですからアドリブも自分の言葉でコミュニケーションし、
自分の表現したいものを表現できれば、それこそ自由です。

最初は英会話でいうブロークンイングリッシュでもいいのです。
単語を覚え、伝えたい事を表現しましょう。

この『単語』単位でフレーズを生成していくのが『コマンド式』です。

音楽では単語の最小単位はスケールやコード(アルペジオ)です。
スケールで考えれば7つのモードがあります。
コードはメジャーやマイナー、7thやテンションを含めれば沢山あります。
それらの持つ意味や印象を理解し、使ってみましょう。

今までアドリブでG7ではソシレファと反射的にプレイした人は
本当にソシレファがプレイしたかったのでしょうか?
単にコードを読みそれをプレイしていませんでしたか?
それは自己表現でなく反射、反応です。

一般社会のコミュニケーションで言えば、
情報をそのままオウム返しのように伝えてるだけで
アナウンサーのようなものです。

ジャーナリズムでは有りません。ただの媒体です。
ジャズはアートですから自己表現をしましょう。

たとえ簡単なコードしかプレイできなくても反射、反応でなく、
メッセージを込めて音を選びましょう。
マイルスはG7でドミソとプレイしました。
そういうメッセージが自己表現でありアートだと思うのです。

長くなってしまったので具体的なコマンドの使い方については
次回に詳細に述べたいと思います。








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