ここ1年ほど教則本を作成する日々が続いており、
ようやく一段落いたしました。
そもそも、私が日々、レッスンをしているのにあえて
教則本を書こうと思ったキッカケは2つあります。

1つは2011年に脳卒中を患い、
半身麻痺でサックスが全く吹けなくなって
50人ほどいた受講生が10人ほどに減ってしまい、
収入は激減したけれど時間がたっぷり出来たこと(笑)。
左手は麻痺で全く動かなかったけれど、
右手は動いたのでパソコンのキーボードは打てました。

もう1つは脳卒中の後遺症により、
アドリブが今まで通りできなくなり、
そのリハビリの過程でアドリブのメカニズムと言うものが
少し解ってきたと言う事があります。

実はそれまで私はアドリブをほぼ感覚的にやっていたのでした。
つまり『思いついたから吹く』だったわけです。

今考えてみると、それは単なる記憶の再生でしかなかったと言えます。
今まで聴いた音楽や練習したパターンを
『これ使えんじゃね?』と思って吹いているだけ。

この記憶の再生(厳密に言えば私の場合運動記憶の再生)
手癖と言うヤツが後遺症で全く出来なくなったのです。

出来なくなったので、初めて解りました。
『自分がやっていたのは単なる記憶の再生だったのか』と。

考えてみればそもそも人間の会話もほとんどそうかもしれません。
特に『喋り方』、『書き方』に特徴のある会話や文章は
恐らく、その人に影響を与えた『ネタ素』があるのだと思います。

私は以前、ある出版社の『ショートショート』(と言ったらバレるか)
のコンテストで1位を取った事があります。
それは私が初めて書いた小説で、しかも一晩で書いたものでした。

それがあの競争率の激しいコンテストで
まさかの1位を取ったのでした(笑)。

実はこれはある人から依頼を受けたいわゆる
『ゴーストライター』だったのですが、
『江國香織みたいに書いてほしい』と言われて書いたのでした。
こういう事ってあるのですね(笑)

私が若い頃、あるジャズコンテスト聴き行きに行った際に
優勝したバンドは、ある世界的に有名なバンドのほぼ完コピの演奏でした。
審査員の先生方は元ネタをご存知なかったのでしょう。

話が逸れました(笑)
結局オリジナルとは何ぞや?と言う事です。
ジャズにはスタイルがあると言われます。
メイシオ・パーカーや布袋寅泰はジャズか?
ジャズの定義の問題になるのでこれもやめましょう(笑)

アドリブのメカニズムにおいて、
ジャズマンはあるコードに対して、
または今鳴っているサウンドに対して、
側頭葉にあるデータベースから適切な音の塊を
検索し、引っ張り出してきてプレイしています。

その音は自分発信の場合と共演者へのレスポンスの場合があります。
ここで問題にしたいのは『自分発信』のケースです。
その源泉、元ネタは何か?

昔さらって覚えた誰かのフレーズか?
もしくはコードやサウンドをヒントに左脳のデータベースから
ある規則に則った集合を高速に処理(アレンジメント)して
自力で紡ぎあげたフレーズか?
当時の私は前者が出来なくなりました。
私の残されたインプロヴィゼイションの道は
後者の道だったのです。

その情報処理を如何に早く行うか?
それには『一瞬で為されるその処理』のステップを細かく
分析、理解する必要があったのです。

こうして自分のアドリブのリハビリのノウハウが
教則本の製作に繋がったのです。

そして私がそこで得た結論は
『アドリブに特殊な才能やセンスは必要ない』
と言う事でした。
厳密に言えば『お金をもらうレベルのアドリブ』
には必要だと思いますが(笑)。

しかし、『セッションで楽しむくらいのレベル』
であれば誰でも出来る。と私は思います。
なざならば『言語中枢』を使えば良いからです。
日本語を話す事ができればアドリブは出来るでしょう。
必要なのはメカニズムの理解と
回路の構築の為の訓練です。

どのように回路を構築するか?
それは教本に書きました。
興味の有る方は買ってください。
近々、黒本対応のスタンダード攻略本を発売します。
各方面から批判を恐れず、大胆な解釈をしている箇所もあります。

内容は私の受講生の方々の悩みに応えるような
モノも取り上げております。
例えば…
『A列車の3小節目ってどうすればいいですか?』
『サブドミナントマイナーって何ですか?』
『リズムチェンジ(B♭循環)ってチョー簡単に攻略できないっすかね?』
『Bye Bye Blackbirdで同じコードが4小節も続いて困ります。』
『Night And Dayの1小節目のコードって何でコレなんですか?』
『イパネマのサビって結局どうしたらいいですか?』
などなど。

その他に曲ごとに名演のSolo Transcription(耳コピ譜)も収録。
さらに半分冗談の『ジャズマンなりきり企画』
『もしもマイケル・ブレッカーがマック・ザ・ナイフを吹いたら?』や
『もしもリー・モーガンがフライミーを吹いたら?』とか
『もしもコルトレーンがイパネマを吹いたら?』なども
お楽しみいただけます。

来週発売しますので、ご興味の有る方はチェケラゥ!

今回の収録曲です↓

01.Mack The Knife
02.Black Orpheus
03.Take The “A” Train
04.Bye Bye Blackbird
05.I'll Close My Eyes
06.Fly Me To The Moon
07.Oleo
08.All of Me
09.There Will Never Be Another You
10.Stella By Starlight
11.Night And Day
12.Girl From Ipanema




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