7月9日の記事で

『「Lick」の練習法は簡単です。ひたすら仕込むだけです。』

と書いたところ、

『簡単じゃないです!たとえ覚えたと思っても
肝心のアドリブの時に思い出せませんし!』

とのご意見を頂きました。

はい。最もです。
皆さん、それで悩んで、悔しい思いしてませんか?

皆さんは一生懸命「Lick」を覚えます。
そしてセッションで

『このツーファイブであのフレーズを!』

と思っていても、

その直前まで、バタバタと余裕の無い状態だったり、
フレーズをプレイし続けていたりで、
肝心のコード進行が来たら

『あ、あああぁ!あ! アレレ…。。。。』

と間に合わなかったりするのですよね。

もしくは
それ以前にロストしてしまったりもあるかもしれません。

もう大丈夫ですよ。
解決法、教えます。

本当は『教材で』と思ってましたが。
私のブログを読んでくれた、マニアックな方々に
感謝の気持ちとして、ここで教えちゃいます。

問題は
『覚えられない』→Inputの方法を見直す。
『思い出せない』→Outputの状態を見直す。
の2つです。

まずはInput。
人間の脳には
『脳幹網様体賦活系』(のうかんもうようたいふかつけい)
と言う器官、機能がございます。

単純に言うとフィルターのようなものですね。
脳は1日6万くらいの事柄を脳に受容しているといいます。
それは見た、聴いたなど個別化された情報、
つまりピントを合わせた情報です。

この他にもピントの合っていない情報も
脳には入ってきます。意識していない情報です。
例えば、犯罪の目撃者の記憶があいまいな場合、
催眠によってより確かな情報を引き出したりなどは
無意識にinputされた情報を手繰る作業です。

また有名な例えですが、
男性の奥さんが妊娠したりすると、
『急に町に妊婦が増えたように思う』などです。
これは急に妊婦が増えたのではなく、
『今までは自分と関係が無いから気が付かなかっただけ』
なのです。
このように『脳幹網様体賦活系』がフィルターを
かけていると情報は脳にInputされにくくなります。

つまりコツは自分と関係が『有る』か『無い』かです。
フレーズをインストールする時に
『丸暗記』は非効率です。
私はフレーズの構造を理解して覚えるか(左脳)
そのフレーズの印象から『名前をつけてフォルダ保存』(右脳)
するかのどちらかで覚えてもらいます。

これで大抵は短時間で覚えられます。

次にOutputの問題です。

まず、その『ロストしてしまう場合』から
『もっと周りの音を聴きましょう』といって
改善されるレベルの方は問題ありませんので
ここでは
『そうアドヴァイスしても改善されない人』
と言う事で話を進めます。

私がそのようなロストしてしまう人にその理由を聞くと
『プレイに夢中になってしまいました』と皆さん仰います。
『プレイしていると周りが聴けない』のです。
プレイしなければ皆さん迷子になりません。

と言う事は、
プレイに脳のCPUのかなりの部分を占領されてしまって
周りの音が聴けていないのですよね。

であるならば、
脳の5%くらいでプレイできるようにしなければなりません。

私はレッスンであるフレーズをプレイさせたい時に
Step1 楽譜を見てプレイする
Step2 楽譜を見ないでプレイする
Step3 別の事をさせながらプレイする
という順番で練習してもらいます。
Step3の別の事と言うのはYoutube動画を見せたり、
本などの活字を黙読させたりです。

そうすると5%くらいでプレイできるようになります。
本当に5%かは解りませんが(笑)

はい、これでOut Putの下準備は出来ました。

次はOut Putのタイミングです。
これは原因は2つほどに絞られます。
1つはプレイしすぎ。
フレーズ過多です。そういう人に限って
あまり意味の無い音の羅列を間断なくしていたりします。
もっとスペース(空白、休符)を作りましょう。

そもそも曲には(モードジャズやファンクを除いて)
コード進行の流れと言うものがあります。
コードにはそれぞれ機能があり、
サブドミナント(SD)、ドミナント(D)、トニック(T)
と言う流れがあります。
そのコードの機能とフレージングと言うものがあって
自然とフレーズは生まれてくるものだと考えております。

コード進行のまとまりとフレーズがリンクするなら、
あるコード進行で有るフレーズをプレイしたいと思えば、
その直前にフレーズは終始して準備しているはずです。

逆に言えばあるコード進行でフレーズがパンチインできない
と言う事はそれまでコード進行と関係なくフレージングしている
と言う事になります。
ですからコード進行とフレーズの文節をリンクさせる事で
タイミングを逸するリスクは減るはずです。

もう1つ、保険として事前に、カラオケ、マイナスワンで
そのコードの部分で必ずそのフレーズをプレイするという
練習をする事をおススメします。
その直前までムチャクチャでもきちんとでも
インプロヴィゼイションしていて、そのコードの瞬間に
左脳なり右脳なりからそのフレーズを引っ張り出せるか?
というフックアップの練習をしてもらうと
大抵本番でもできるようになります。

長くなりましたが以上が
『覚えたLickをプレイする方法』です。
以前にも書きましたが、アドリブはLickが全てではありません。
私はむしろLickは自転車の補助的に使っております。

通常はLickでない即興を心がけており、
場面転換や、Lickがふさわしい時のみに利用しています。

Lickはオートメーションでプレイ可能なので、
その間、脳には余裕が生まれます。

そんな余裕が欲しいときにLickを利用します。
アマチュアの方で練習時間の無い方は
Lickをインストールする時間が無いかもしれません。
そのような方は逆Lickに依存しない即興に
挑戦された方が良いかと思います。
スケールとコード、つまり
ドレミとドミソでアドリブが出来たらいいですよね?
そんな教本を作りました。
初級 表紙

初級 目次
初級篇の内容は
『Bbの楽器に人が『枯葉』をマスターするまで』
という設定を借りて
Cメジャーのツーファイブワンと
Aマイナーのツーファイブワンへの
対処、攻略法をまとめたものなので、
Bbの人はそのまま読めば『枯葉』でアドリブができるようになります。
CやEbの人はメジャーとマイナーへのアプローチが理解できるので、
一度、枯葉をAm(C)として学んだ後にキーを変えて考えれば
枯葉や他の曲にも応用できるでしょう。

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