渦男のジャズ道場

八王子の音楽教室ミュージックサロンア・ミューズのサックス講師 網 渦男のブログです。 サックスに関すること、ジャズに関することなどをまとめております。(旧さきこら)

2016年04月

前回はリックを効果的にインプットする方法について書きました。
今回は『インプロヴァイザー』タイプになる為の練習について書きます。
リックタイプとの違いは簡単に言うと
『リックをプレイしない』事です(笑)。
リックは便利です。手癖にしておけばオートマティックに
プレイしていられるので、他の事に意識を向けることができます。
『あ、かわいいオネエちゃんがいる!』とか
『帰りに牛丼食べて帰ろうかな…』とか(笑)
それは冗談として、つまりは脳みそのCPUに余裕ができると言うことです。
そしてプレイのクオリティにムラがなくなるというメリットもあります。
リック自体を正しく使えばミスは減りますから保険のようなものです。

しかしデメリットもあるわけです。
例えば今日のコンファメーションと明日のコンファメーションでは
ソロが同じような内容になってしまうとか、
内容が脳みその中で決まっているのでうっかりすると
共演者とのインタープレイに乏しくなりがちになる。
などです。
そう考えてbebopのイディオムから脱却したのが
『新主流派』や『フリージャズ』の人々です。
ここでは『フリージャズ』に関してはテーマがデカ過ぎるのと
セッションでは顰蹙を買う恐れがあるのでひとまずは置いといて、
『新主流派』的なインプロヴァイヴィゼイションについてにします。

『新主流派』と言われるジャズマンがリックをプレイしないか?
と言うと実はそうでもありません。

ただ、bebopのようにコードとフレーズが直結しているわけではない。
とでも言えるでしょうか。
非常に説明しいにくいのですが、
例えばDm7G7というコード進行があった時に、
リックスタイルのプレイヤーは
『ほぼ反射的に』過去のストックした脳内のフレーズフォルダに
検索をかけて最も適切と思われるフレーズをプレイします。
新主流派的なインプロヴァイザータイプのプレイヤーは
Dm7G7なサウンドが鳴っているが自分はそこで何を表現しようか?
と考えて選択しフレーズにしたり時に効果音的のような抽象的な音をプレイします。
bebopのフレーズは叙述的ですが新主流派のプレイは
時に叙景的、叙情的であったりします。
『モヤッとした感じ』や『孤独な感じ』や『悲哀』などを表現します。
Dm7でDとプレイするか?Bとプレイするか?Eとぷれいするか?
で印象は変わるのです。
音に意味、メッセージをこめる必要性が出てきます。
『このフレーズを覚えているから』プレイするのではなく、
『この音でコレを伝えたいから』プレイするのです。
ですから『新主流派』的なスタイルを身に着けるのは
音の意味を知ることが重要です。
『このコードでこの音をプレイしたら何が伝わるのか?』
それを知る必要があるのです。
必ずしも複雑なフレーズをプレイする必要はありません。
ですから実は私はアマチュアミュージシャンは
こちらのタイプの方が向いているのではないかと思うのです。
ただし、フレーズがシンプルになればなるほど、
ニュアンスが重要になります。
私はレッスンで常日頃から『説得力とは情報量である』と言っています。
音数の情報が少ないのならばニュアンスという情報を増やすべきです。
無口でも説得力のある人になればいいのです。
そしてこの作業の多くは『よく聴いて研究し、真似する事』です。
膨大な練習量はいりません。名演を聴きながらニュアンスや
ソロの構成を分析し、理解することです。家で楽器を出さずにできます。
社会人でも聴く能力は学生に負けないかもしれません。

実は私がセッションやYoutubeなどでアマチュアの演奏を聴いて
『もったいないなぁ』とか『残念だなぁ』と思うのはこの部分です。
そこそこいいフレーズをプレイしていてもニュアンスが足りない、
もしくはジャズっぽくないのです。
厚切りジェイソンが英語訛りで言葉づらだけべらんめい調で
落語をやっているような違和感があったりします。
『Do you like Jazz?』
ではなく
『どぅーゆーらいくじゃず?』って聞こえるのです。
ジャズはニュアンスがすべてと言ってもいいくらいです。
音はシンプルでクラシックと同じドレミやドミソでも
ニュアンスがジャズなのです。

話が少し逸れましたが、新主流派のようなスタイルを
身に着けるにはニュアンスを重視し、
何の音をプレイするかシンプルな所から考えて選択する訓練をする
と言うことです。
Dm7G7Cでパーカーのデクスターのツーファイブフレーズを
いくつも覚えなくても、ミーミ♭レドでもソーだけでも良いのです。
表現に適したニュアンスさえ着いていれば良いのです。

今回は触れませんでしたが、私はソニー・ロリンズも大好きです。
彼は現在bebopperではありません。インプロヴァイザーです。
彼のプレイはbopのイディオムと言うより鼻歌のようです。
もちろんハードバップっぽいフレーズもたまに吹きますが、
近年は純粋に西洋音楽、クラシックのイディオムでプレイしています。
それでもスウィングするのはリズムとタイムと
フレージングのニュアンスです。
アドリブが鼻歌で歌えると言う人は
ぜひジャズらしいニュアンスでそれを表現してください!



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アマチュアジャズプレイヤーが
社会人を全うしながら少ない練習時間で
いかに上達、成長するか?
この悩ましき問題の解決の糸口として
さきのブログに

①具体的な目標設定

②その為の練習内容の吟味

③合理的な練習法

を上げました。

①の具体的な目標設定ですが、
これはズバリ、
『自分はどんなプレイヤーになりたいのか?』
と言うことです。

たとえばすごく大雑把に分けると
アドリブのスタイルは
①リックマンタイプと
②インプロヴァイザータイプに
分かれると思います。
ばっちり分かれるわけでなく
割合、バランスの問題です。
①のリックマン的アプローチとは
いわゆるストックしたフレーズを中心にプレイするスタイルです。
bebopスタイルです。
コレを極めるには大量のフレーズのストックが必要ですから、
絶対的な時間は必要です。
いかに効果的に短時間で大量に覚えるか?がポイントとなります。
これは私のレッスンの経験上、闇雲に反復して練習しても、
時間対効果が低いというデータがあります。
ですのでおススメしません。
ではどうするか?
フレーズの構造を理解し、基本形を設定して
応用編(活用形)その①、その②と枝葉のように増やしていく方法が
効果的です。
言葉と同じなので言語中枢で処理されますから再現性も期待できます。
例えば、
食べる。
食べた。
食べたことがある。
食べたことがあった。
食べたい。
食べたくない。
etc.
のように活用形でインプットします。
ドミナント7thの言い回しならば、
ミクソリディアン
ミクソリディアン+♭9th
リディアン♭7th
ホールトーン
コンディミ
オルタード
のように活用形を変化させて覚えます。

また基本形も運指やドレミでなく構造で覚えます。
つまりコードの何の音から始まり、
スケールで動くのか?
コードで動くのか?など。
コレを私はレッスンで『コマンド』と言っておりますが、
フレーズの構造ごとに雛形を作って、
それをanykeyで可能にするのです。
その際、運指上、演奏上、難しいものは除外します。
再現されないでしょうから(笑)
お気に入りのものだけ覚えます。
どうしても難しいkeyで覚えられそうなもの、
もしくは演奏しやすいものが無い場合は
Root音などでできた簡単だけどリズムがカッコイイ的な
フレーズを作って覚えます。初めはそれで結構です。

リックタイプになるにはこのようにしてストックを増やします。

長くなりましたのでインプロヴァイザータイプの練習は
次回に譲ります。



 
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最近中高年アマチュアジャズ愛好者(プレイヤー)が増えているだけでなく、
その活動が非常に活発だという状況は非常に喜ばしいことだと思っています。

学生時代にジャズを多少嗜んだ経験者の方だけでなく、
恐らくはバブルの時にジャズフェスやジャズのライブなどに
たくさん足を運び刺激を受けた世代の方が
『いつか自分もやってみたい』とひそかに抱いていた夢を、
一念発起し、楽器を始め、音楽の奥深さと喜びを知り、
人生に豊かさと彩を添える大人の知的な趣味として
楽しんでいらっしゃるのではないかと想像しております。

しかし、いかんせんジャズの習得には練習が不可欠だったりするのです。
ジャズ研の学生とは違い、仕事や家庭を持ちながら十分な練習時間は
なかなか取れないものです。

思うように練習時間が取れないまま、セッションに参加し、
自分のプレイに納得がいかなかったとしても、
周囲の人は拍手をしてくれるし、気の合う楽しい仲間はいるし、
『これで良し』と満足できる方は問題ないのですが、
『もっと上手くなりたい』『マンネリを打破したい』と
痛感している人は、上達と練習時間の確保は悩ましい問題です。

私自身の経験からこの問題を解決する1つの提案があります。

以前のブログにも書きましたが、
私は2011年に脳卒中になり、その後遺症で
左半身麻痺と運動記憶の一部を失いました。
運動記憶と言うのは筋肉の動きの記憶です。
それにより私はサックスを吹くための喉や口の筋肉の記憶や
指に記憶させた動き(いわゆる手癖)を失いました。
ジャズサックスプレイヤーとしてはある意味致命傷です(笑)

簡単に言うと
『頭の中でフレーズは鳴っているけどプレイできない』
アマチュアの皆さんと同じ状況です。
そして教室の経営、運営という仕事もレッスンもあります。
充分にリハビリできる余裕もありません。
アマチュアの皆さんと同じです。

それでもプレイのクオリティを上げたい。
どうすればよいか考えました。

簡単に言うと
具体的な目標設定と
その為の練習内容の吟味と
合理的な練習法
の3つになるのですが
少々長くなったので詳細は次回に書きます。



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