渦男のジャズ道場

八王子の音楽教室ミュージックサロンア・ミューズのサックス講師 網 渦男のブログです。 サックスに関すること、ジャズに関することなどをまとめております。(旧さきこら)

2017年01月

今日、私のサックスレッスンの受講生が一人、
レッスンを卒業した。
彼は八王子のとある六大学で国家試験の勉強に励みながら、
勉強時間の合間にと、私のサックスのレッスンを受講していた。

この度、めでたく地元九州での就職も決まり、
4月からは法律関係の仕事に就く、
所謂勝ち組の一歩を踏み出すのだ。

受講生の門出は本当にうれしいものである。
もしかすると彼とは親子ほど年も離れているので
まるでわが子のようにその喜びもひとしおだ。

入学当時からレッスンに通い始めたので
大学生活と同じく4年間のレッスンであった。

彼には私のレッスンに通わず、
自分の大学のジャズサークルに入部する
という選択肢もあった。

初めての来店時(体験レッスンの際)に
私もそれを提案したが、
彼は自分は国家試験の勉強があるので
サークルのペースに迷惑がかかるから
という事で私のレッスンを選択したのだ。

楽器も音符も初めてという
『超・初心者』からのスタートだった。
3連符と16分音符を教えるのに
『トマト、トメイト』と言っていた頃が懐かしい。

彼はマイルス・デイビスとケニー・ギャレットが好きだった。
チャーリー・パーカーも聴いたが、
もっぱら新主流派を好んで聴いていた。
そうなってくるとレッスンは必然的に
『ビバップフレーズのインストール』ではなく、
『インプロヴァイザーの育成』という事になってくる。
『Lickをプレイするな』のマイルスの言葉に従う形となるのだ。

『インプロヴァイザーの育成』とは即ち、
作曲家の育成に近いものだ。それは
音楽の3要素から始まり、12キー、和声法、
Thematic Approach Tonal Gravity など作曲にかかわる
多くの理論を学び、それを実践できるスキルを
身につけさせなければならない。

リックマンか?インプロヴァイザーか?
彼はやはり後者を選択した。

教える方も学ぶ方も後者の方が困難だと思う。
なぜならそれは反復練習により
脳と筋肉に大量のリックを記憶させるという
アスリート的なエクササイズよりも、
『センス』『美意識』『審美眼』を備えた
クリエイティブな脳みそが必要になるからだ。
勿論多くのスケールやコードを自在に
吹きこなせるスキルも必要だ。

しかし、ひと度、そのセンスとスキルが身につけば、
どんな曲にもジャンルにも、身体ひとつで飛び込んでいける
ジャズマンとしての遺伝子が注入されたと言えよう。

彼が4年間で題材として取り上げたスタンダードは
10曲ほどであったが、そこで学んだのは
10曲分のリックではなく、
様々な分析法、アプローチ、構成力である。
それを彼自身は今日のレッスンで自覚してくれた。

10曲を全てカラオケを使ってインプロヴァイズしたのだが、
そのどれもが以前のアドリブをはるかに上回るクオリティだったのだ。

彼は帰り際に
『4年間本当にお世話になりました』と
満面の笑みで握手をした。

その笑顔は4年間の満足感と達成感と
今後のジャズ人生への大いなる希望と期待の
笑顔であったに違いない。

『教材、絶対買いますので』と
うれしい事も言ってくれた(笑)。

『現実に直面し、それを分析する力を持つことが
 困難を克服し、成功するのに必要な能力だ。』
とはビル・エヴァンスの言葉だが

彼はこの4年間でその能力をしっかりと
身に着けたのだとうれしく思っている。
リックの代わりに彼が得たものは大きい。



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『絶対音感』
レッスンをしていてよく質問されるのがこの
『絶対音感』です。

『絶対音感』とはある音を聴いたときに、
その音の高さを記憶に基づいて
絶対的に認識する能力のことですが、
 
驚愕の絶対音感動画↓
 

楽器やジャズのアドリブをやる上において
この『絶対音感』が必要ですか?
とよく質問されるのです。

私の個人的な意見としては
『そんなものは要りません、有ったら邪魔かもしれません。』
と答えております。
なぜならば、そもそもサックスは移調楽器ですので
『ド』といっても実際は
『シ♭』だったり
『ミ♭』だったりしますので
実際の音名(実音)と記譜のギャップがいちいち
面倒くさいのではないかと思われます。
以前、実際に『絶対音感』の持ち主をレッスンした事が
何度かあったのですが皆さんもれなく混乱しておりました。

私自身はアルト(E♭)もテナー(B♭)もプレイしますので
E♭とB♭の『相対音感』を持っております。

以前、アルトばかりプレイしていたら
テナーの相対音感が鈍ってしまった事もありました。
ですので『継続的に使う事』が音感にとって大事なのだと思います。

またアドリブと言う点で考えると『相対音感』によって
『Any key』つまり、どんなキーでもその中でも
『Tonal gravity』(調性重力)を感じ取る事によって時に
めまぐるしく変化するドミナントモーションを意識できる
と思うのです。

『Tonal gravity』とは『Tonal center』に対する引力です。
ここではその詳しい解説は略しますが、
ある音がその調(key)のどのような位置にいるか?
という座標のようなものです。
太陽系において地球がどのような位置にあるか?
という感じですね。

私は以前(脳卒中になる以前)全く感覚的にアドリブをやっておりました。
勿論、理論やコピーも学びましたが、いざプレイするときは
『すべて忘れろ』です。

世代的に『マイケル・ブレッカー』の影響をモロに受けておりましたので
調子に乗ると『アウトする癖』も勿論付いておりました。
地球や火星にいたと思ったら冥王星や太陽系以外の場所へワープ!
なんて事もやっておりました。

スターウォーズのミレニアムファルコン号にでも乗っている気分でした。
残念ながら今はそんなリスクの高い、無責任な運転はできませんが(笑)

…重力圏を逸脱したので話を『絶対音感』に戻します。
たとえ『絶対音感』があっても、適時、『Tonal center』も
平行移動できればいいのかもしれません。

『絶対音感』を持っていない私はそれが可能なのか解りませんが。
音楽も人間社会も大事なのは『多様性』なのかもしれません。

Cという世界におけるFと
B♭という世界におけるFは
同じFでも違う役割、個性を持っているということですね。

ただし、このゲームをやる時だけは
『絶対音感』が欲しい!と私は切望いたしました。
 



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