昨日はある受講生の驚くべき進化に感動いたしました。
実はその方の前回のレッスンの段階でそのスキルの安定感に
思わず落涙してしまったのですが、
今回はそのスキルがさらにワンランク上がっていたので大変嬉しかったのです。

どういうことかと申しますと、
情報処理が『左脳→右脳』に移行したと言う事なのです。
私のアドリブレッスンでは『コマンド式フレーズ生成法』という
独自の方法で音楽センスの有無に関わらず、アドリブが出来るような
システムでトレーニングするのですが、
これはジャズマンの脳みそで行われている一瞬の情報処理を、
初心者でもトレーニングにより段階的に出来るようになる便利なシステムなのです。

その前提として私は受講者の方に『スケールシーケンス』と『コードシーケンス』
の練習をしてもらいます。これはアドリブの『素材』も確認のようなものです。
そこから『スケール』や『コード』と言った『単語』を元にフレーズを生成します。

例えば
①初めは|Dm7|G7|CM7|と言うコード進行であれば
ブログ用1

と4分音符で練習して頂きます。
②それが余裕を持って出来るようになったら次に
ブログ用2

と8分音符でChord Up & Downというコマンド(指令)を練習します。
③それが瞬時に出来るようになったら次に
ブログ用3

と構成音をランダムに組み替えて演奏できるように練習していただきます。
④それが出来るようになったら次に
ブログ用4

とリズムに変化を加えてジャズっぽく加工を施せるように練習します。

この段階的練習の②→③が左脳から右脳への移行に当たります。
左脳はシリアル思考。順番で覚えます。
右脳は全体把握です。
1つのコードの構成音を脳内で転回する訓練が必要なので
地道な練習なくしては乗り越えられないステップなのです。

昨日の受講生は
私が『コードシーケンスで1コーラス演奏してください』と言っただけで
それをやってのけました。普通は皆さん②の単純なコマンドでやります。
そこを③で挑戦して見事成し遂げたのでした。
聞けば時間があれば楽器が無くとも脳内で訓練していたそうです。

彼以外にも通勤の電車内や、昼休みのちょっとした時間などに
好きなスタンダード曲を脳内でコマンドトレーニングしている
という方が何人もいらっしゃいます。

私も電車で移動するときに社内でスマホゲームに興じている人を見ると
『あ、○○さんも今頃アドリブのトレーニングをしているのかな』と
想像したりします。スマホゲームも楽しいのでしょうが、
脳内アドリブシミュレーションも何倍も楽しい事です。
下手な脳トレドリルよりも良いのではないかと思っております。
皆様、アンチエイジング、ボケ防止にインプロヴィゼイションを(笑)
そしてそのお供に拙著を(笑)→http://www.a-muse.jp/textbook/