私が音楽をちゃんとめたのは高校生からです。
本当はサックスをやりたかったのですが、
サックスパートは人気で経験者で楽器を持っている人しか入れなかったのです。
そこで初心者の私はクラリネットパートに回されました。まあ、吹奏楽あるあるでしょうかね(笑)
先輩には『似たようなもんだから』と言われましたが、段々日が経つにつれ
『クラリネットの楽譜の方が断然音数多くて難しいじゃん!運指もややこしいし!』
という事が解ってきたのです。
しかも、たまたまこの部活のクラリネットパートは私が入学する前年まで
『全国アンサンブルコンテスト上位入賞常連校』でした。
ですから入部してすぐに『H.KLOSE』というクラリネット奏者にとっては
バイブルのような本を暗記させられるというシビアな環境だったのです。
おかげで初心者ながら読譜は鍛えられました。
特に練習の仕方はこの時に学んだことが今でも役立っています。

そんな部活でしたが以外にコンクールに関してはリベラルな考えが浸透しており、
よくある『コンクール至上主義』の部活ではなかったのです。
ですので定期演奏会や学園祭ではポップスやジャズの曲もやりました。
そんな時、お世話になったのが『ミュージックエイト』という出版社の楽譜です。
流行りのポップスや有名なジャズのスタンダードナンバーなどを幅広く扱い、
しかもアレンジが簡単であるにもかかわらず、それらしく聴こえるという優れものでした。
我々世代の全国の吹奏楽部のアウトローのジャズポップス好きには
M8(エムハチ)と呼ばれ多くの楽団に親しまれていたと思います。

このM8、先述したように流行りの歌謡曲やジャズのナンバーを簡単なアレンジで
多く出版したことにより、コンクールの課題曲やA.リードのオリジナル曲など
到底できないような未熟なバンドでも吹奏楽を身近に楽しめたり、
お客さんにも喜ばれたりという素晴らしい功績があったように思います。

がしかし、その反面、ポップスやジャズのニュアンスについては
表記の限界か?
はたまたアレンジャーの手抜きか?
それとも無知か?
今の私からすると???な点が多かったように思います。
その中で私が今でも痛切に感じ、
根深いなぁと思うのはこいつです↓

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この表記により全国の吹奏楽部諸君は
『へー、ジャズって3連符なんだ。』
と大いなる勘違いをしてしまうのです。
さらにそのように教えるインチキトレーナーなどもいるので困ったものです。

『ジャズって3連符』これはちょっとだけ正解ですが正しくはありません。

そもそもジャズは…。
あ、話が長くなるのでこの続きは次回の記事で(笑)